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2007年7月 2日 (月)

鼻うがい

Hanaugai 風邪をひいたことは先のブログにも書いたのだが、その後の容態がまだ芳しくない。

僕は昔から風邪を長引かせるタイプだ。まぁ原因はわかっている。確かに今まで僕は、風邪をひいてもあまり安静を守らなかった。汗をかけば治ると思い、ジョギングをしてしまったこともある。確かに僕が悪い。

しかし僕はその若さを反省した。これからはしっかり治そうと決めた。だから今回の風邪に関して言えば、僕は大人しくしていたはずだ。以前のように「神が悲しんでおる」などとわけのわからぬトランスをし、雨の中を傘もささず神の怒りを静める踊りをこ一時間繰り返した覚えもない。

しかし長引く。熱は引いたし、喉の痛みもなくなった。ただ鼻水だけが止まらない。永遠に出るような気すらしてくる。かんでもかんでも湧いてくる。だから僕の近くにはいつも、使い終わったティッシュペーパーが山積みになる。まるで中2男子の部屋のゴミ箱の中のようだ。これを通った道に落としていけば、帰り道に迷うことはなくなるだろうけど。資源の無駄使いもいいところ。みなさんに申し訳がない。ただ、資源を守ろうとティッシュを使わず、鼻水を垂れ流しにしているほうが世間的には完全なアウトである。難しいところだ。

そんな折友達がアドバイスをくれた。そんな症状には鼻うがいがいいらしい。

知ってるよ、鼻うがい。あれ、苦手なんだよな。ツーンとするじゃない。それがすごく嫌で。うまくできない。鼻から水を入れて口から出すって。雑技団じゃないんだから。

僕がそう言うと友達は全てを見透かしてたかのように続けた。

今は鼻うがい用のセットが売ってる。自分も鼻うがいが苦手だったが、それを使ったらうまくできた。そして最後に、そんな地味な雑技団があってたまるか、と付け加えた。

な、鼻うがいのセットだと?そんな便利なものがあるのか。すごい世の中になったものだ。さっそくその友達を連れて、学校帰りに買いに薬局へ行く事にした。ちょっと痛い出費だが、これで無事治るなら安いものだ。この先のティッシュ代も考えても、こっちのほうがお買い得だろうし。僕はそれを買って家で試してみることにした。

箱を開けてみれば、ちょっと形の変わったスポイト。そのスポイトと液体の薬品ボトルが入っている。しかしこの薬品がすごいのだ。なんでも体液と似た成分でできていて、鼻にいれても痛くないそうだ。要するにあの、ツーン、がないらしい。その難関さえ越えてしまえば、あとはなんのことはない。素晴らしいじゃないか。この薬品をスポイトに入れ、それをさらに鼻に入れ、噴出する。口に出てくるまで連打するらしい。そうすればあっという間に鼻うがい、というわけだ。なるほどね。

一しきり説明を読み、トイレに立とうとすると、一緒にいた友達が準備をしといてくれると言う。ネルネルネルネもうまく作れない僕だ。こうゆうのは任せたほうがいい。さすが鼻うがいの先輩だけあって、手馴れた手つきだった。僕は安心して尿を済ませ、友達のもとに戻った。

そしてスポイトを受け取り、今度は洗面所に行く。説明通り鼻に突っ込んでみる。あとは押すだけで中の液体が出てくるのだ。それでおしまい。だが恐い。本当に大丈夫か。本当に痛くない?

心配で固まっているそんな僕を見て、友達が近くに来てくれた。笑顔だ。「大丈夫だよ」、経験者の言葉はなんと心強いものか。君のアドバイスがなければ僕はこの地点に立つことはなかった。君がいなかったら今でも、鼻水って電気発電に使えないかな、なんてくだらないことを考えていただろう。そんな僕に手を差し伸べてくれてありがとう。少し恐いけどやってみる。やってみるよ。

僕は1度だけ強く頷き、そして恐る恐るスポイトを押した。説明にもあったように中の液体が鼻に入り込んできた。

・・・ん?ぎ、ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ。っはっはぁぁぁぁぁぁ。

い、い、い、痛い!い、い、い、痛いよ!な、何これ!?

僕はのたうち回った。しっかり痛い。しかもツーンなんてレベルじゃない。そんな小学生が打つトライアングルのようなかわいらしいものじゃない。2キロほど助走をつけた力士がそのまま寺の鐘に激突したような衝撃だった。誇張でも何でもなく涙が出た。鼻から入れたのが口からではなく、目から出てしまった。説明通りじゃないじゃないか。こんなの不良品だ。友達は大笑いしている。なんでこんなときに笑ってんだよ。

僕は洗面所から部屋に戻る。もう一度説明書を読んでみても同じことが書かれている。体液に近いので痛くないと。なんで? 僕の体液は人と違うのか? そういえば血液型占いで1位になってもいいことがあった覚えがない。人としての自分を疑う。鼻はまだ痛む。

友達はのんきそうに「もう一回やってみれば」なんて言っている。冗談じゃない。こんな思いはもうたくさんだ。なんなんだよ、この薬品。僕は怒りを込めて、その薬品を手に取った。

・・・?あれ?薬品未開封じゃん。いや、でもさっき確かに僕は液体を鼻に入れた。今でも痛む鼻が何よりの証拠だ。でも薬品は開いていない。じゃあさっき僕が鼻に入れたのは何?

薬局からの帰り道、友達がコンビニで買ったサイダーがちょっと減っていた。なるほどね。

・・・野郎、盛りやがったな

そりゃ痛ぇよ。サイダーってお前。お前には病人を労わるとかそういう健全な精神がないのか。そりゃ笑いながら近寄って来るはずだ。ふざけやがって。人としてのこいつを疑う。

僕はわいわいしながら友達を追いかけた。待て待てー。友達はわいわいしながら僕から逃げた。逃っげろー。僕らは部屋の中を駆け回った。逃げるあいつと追いかける僕。

自然と安静も僕のそばから逃げていくのに、僕はそれに気づけない。こうしてまた風邪が長引いていくのだった。

ちなみに、鼻うがいセットは正しい使い方をすれば本当に痛くない。効果があるのかどうかはまだわからないが、薬品の代わりにサイダーをいれても効果がないことは僕が立証した。

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コメント

うわぁ・・・弱った体にサイダーが染み込みそう(´∀`)
風邪早く治るといいですねー。

投稿: peri | 2007年7月 2日 (月) 23時22分

>periさん
いつもコメントありがとうございます。ホントに。
や、染み込むかと思いきや、全て噴出しました。
風邪治んないですねー。もしかしたら風邪じゃなくてアレなのかもしれないです。

投稿: アナスイ | 2007年7月 3日 (火) 01時46分

鼻うがい、勇気が出ず断念した私です。
鼻を通り抜けるサイダーは、きっと衝撃的!

風邪には睡眠たっぷりとるのが一番です。
どうか、お大事に。
(アドレス、貼付けさせて頂きました)

投稿: ヒロノ | 2007年7月 3日 (火) 20時53分

>ヒロノさん
ね、鼻うがいってハードル高いですよね。
風邪はなんかもう大丈夫そうです。
(ブログ遊びに行きますね)

投稿: アナスイ | 2007年7月 4日 (水) 13時46分

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