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2008年1月

2008年1月26日 (土)

僕とギター

B_to_g 僕が初めてそれを手に取ったのは高校生の終わりの頃のことだった。自分の中に大きな空洞を持ち、何本かの金属の糸を巻きつけられた楽器。人々はそれをギターと呼んだ。そのギターは兄からのお下がり。バンドサウンドに興味を持ち、アコースティックに飽きた兄からのお下がり。

僕はさっそく見よう見まねでギターを弾いてみた。「だぴょ~ん」という音がした。兄が近くでけらけらと笑っていた。もう1度弾くとまた「だぴょ~ん」という音がした。このギターは壊れてる?いや、そんなはずはない。兄が弾いているときはあんなに素敵に鳴っていた。何がいけないんだろう。今度は兄に言われるがままにピックというやつを持って弾いてみた。すると「がぴょ~ん」という音がした。その場でぶっ壊してやろうかと思った。

それから僕はこっそりとギターを練習した。兄がいるときに弾くとバカにしにくるからだ。初めてで弾けるわけなんかないのだけれど、それでもバカにされるのは嫌なもの。それに母がいる時に弾くと近くで踊るから。兄がギターをやっていたおかげで、その関連の本がたくさんあったのは幸運だった。僕はそれを見て少しずつ少しずつコードを覚えていった。

「F」と呼ばれるコードが難しかった。「B」と呼ばれるコードも難しかった。毎日毎日弾くと、段々とFやBに近い音になって、また毎日毎日弾くと、FやBの音が出た。

しばらくして大体の曲が弾けるようになった。見ないとわからないコードもあったけれど、主要コードは大体頭に入っていた。あの曲もこの曲も弾ける。あの曲もこの曲も歌える。そんなことがすごく楽しかった。

そのうち僕はただ弾いているだけじゃ満足できなくなった。誰かに聞いて欲しいと思った。だから僕はギターを持って外に出た。ストリートだ。でもいざ現場に着くと足がすくんだ。急に怖くなった。せっかく来たのだからと思って、できるだけ目立たないところでできるだけ小さな音でギターを弾いた。僕を気にとめる人なんて誰もいなかった。それでも外で弾くのは中々気持ちがいいということを知った。

次の日も外で弾いた。明後日も外で弾いた。その次の週も弾いた。ある日、初めて僕の前で足を止める人が現れた。スーツ姿の初老の男性。見るからに酔っ払っていた。お兄ちゃんなんか一曲やってよ。僕はすごく緊張して、喉がカラカラになった。それでもせっかくの初めてのお客さんだ。何もやらずに帰すわけにはいかない。僕は一番得意な曲を弾いた。するとおじさんは

「最近の曲はわからない」と言った。だから僕は

「昔の曲はわからない」と言った。するとおじさんは

「オリジナルないの?オリジナル」と言った。

僕は誰にも発表しないつもりだった、自分で作詞作曲した『木の実ナナ』という曲をやった。すごく恥ずかしかったけどオリジナルはこれ一曲しかないので仕方がない。僕はこのおじさんに認めて欲しかったのだ。がっかりしないので欲しかったのだ。

おじさんはその曲を聞いて不思議そうな顔をしていたけれど、帰り際に50円をくれた。僕はそのお金でお菓子を買って食べた。すごくおいしかったのを覚えている。

それからずい分日が経った。僕は始めた頃よりきっとたぶんずっとギターがうまくなった。でも。

でも始めた頃より、ずっと確実に楽しいと思うことは減っていた。技術的な問題による頭打ち。弾いても弾いても前に進んでいる気がしない焦燥感。弾けば弾くほどわかる上のレベル。決してうまいほうではなかったけれど、それぐらいのことには気づき始めていた。どうしたらいいのかわからなくなった。ギターが少しずつ憎く、また怖くなってきた。

ある日家に帰ると、母が僕のギターを弾いていた。「お母さんもね、高校生ぐらいの時はよくギターを弾いてたんだよ」。初めて聞かされる事実だった。親父が昔ドラムをやっていたのは知っていたけれど、まさか母親まで。我が家はぬるい音楽一家だ。しかしそう言う母親の弾くギターは、正直なところめちゃくちゃだった。「ホラD。まだ覚えてる」母が言う。残念だけどそれはAだ。「これAm!」残念だけど人差し指のポジションが違う。でもなぜだろう。ギターを弾く母の姿が本当に楽しそうに見える。なんの縛りもなく、なんの迷いも無く、そう、自由にギターを弾いているのだ。不思議とそのとき母の弾いた音色は、僕のそれより綺麗な気がした。腕をでたらめにギターに当てて、足でバタバタとリズムを刻む。見ようによっては滑稽だけど、少なくとも僕よりはマシなのかも知れないな。

家には僕の好きなカレーの匂いが漂っていた。きっと母はカレーを作ってる間暇にでもなってギターを手に取ったのだろう。あぁそりゃそうだよな。そういうことだよな。器を楽しむのが楽器なんだよな。知っていた。いや、わかってもいた。ただ忘れてしまっていただけで。そこには、僕がとっくに失ってしまった大切な何かが確実にあった。なんだこれ?なんて感情?わからない。でもきっと、今後を左右するようなすごく大切な何かを持った瞬間。それだけはわかった。

母がギターを弾く姿は、僕に痛いほど問いかけてくる。

「あなたが好きなものは何?あなたが本当に好きだったものは何?」

母が台所に戻り、代わりに僕がギターを手に取った。カレーの匂いに包まれて。しかし僕の手はまるで蝋で固められたように動かなかった。その時の僕はすでに、まったくギターが弾けなくなっていた状態だったのだ。そしてそんな僕に、母は全てを見透かすように言った。

「本当に好きなものは本当に好き。それでいいじゃない」

その一言を聞いて僕は涙が出そうになった。本当に好きなものは本当に好き。

その日のカレーはひどく美味しかった。まるであの日食べた50円のお菓子のように。そしてまた、あの50円のお菓子のように大切だった何かを思い出させてくれた。

「あなたが好きなものは何?あなたが好きだったものは何?」

その答えが見つかった気がした。僕が思っていたよりずっと簡単なことだった。その日の夜、僕は近所迷惑になるといけないので小さめにギターを弾いた。それでもすごく、すごく楽しかった。今までの迷いなんて嘘のように腕は動いた。

もしも母の弾くギターがなかったら。もしも母の作ってくれたカレーがなかったら。確実に今の僕はいなかっただろう。その点に置いて、僕は母に本当に感謝している。ありがとう母さん。

僕はそれからしばらくしてインドに帰化した。

僕はギターなんかよりずっとカレーが好きなんです。

                    

                -斉藤ダルシム(22)

・・・普通にギターの話書こうとしたら途中から不思議なラビリンスに迷い込みました。

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2008年1月24日 (木)

人物奇想天外

Jinnbutukisoutenngai ハカセ「さぁまなぶ君!今週の人物奇想天外はブロガー編じゃよ!」

まなぶ「わぁハカセ!ブロガーっていうのはインターネットでブログっていうのをやっている人のことを言うんでしょ?」

ハカセ「おーよく知っているのう!その通りじゃ!今日はそんなブロガーの中でも特に奇行が目立つと言われている、ブログ「あん」のオーナー斉藤アナスイっていうブロガーに注目してみよう!」

まなぶ「斉藤アナスイ?ぷぷぷ、変な名前だなぁー(笑)」

ハカセ「こらマナブくん、本人は実際そんな名前にしたことけっこう後悔してるらしいからそういうこと言っちゃダメじゃぞ!」

まなぶ「いっけねぇ!ごめんなさい!」

ハカセ「ホラまなぶくん、見てごらん。あの暗い部屋の中パソコンの前で一人、呪われたようにキーボードを打っているのが斉藤アナスイじゃよ」

まなぶ「わぁすごい勢いでキーボードを打っているね!みるみる文章が出来上がっていくや!アナスイってひょっとして優秀なブロガーなの!?」

ハカセ「いや、あれは書くことがまったく思いつかずないので、ひたすらキロロの歌の歌詞を打ち込んでいるところじゃ」

まなぶ「え?それに何の意味があるの?」

ハカセ「ないよ。まったくない。ただの現実逃避」

まなぶ「そっか・・・アナスイってけっこう弱いんだね・・・」

ハカセ「うん、弱いんじゃ・・・」

まなぶ「あ、ハカセ!アナスイが何かに土下座をしているよ!」

ハカセ「まなぶくん、よく見てごらん。土下座に見えるけど、アナスイの手は伸びているだろう?あれは神に祈っているのじゃ」

まなぶ「お祈りなんだ!一体何を祈っているのかな?」

ハカセ「アナスイが小さい声で何か呟いているだろう?それをよく聞いてごらん」

まなぶ「んー?文・・・?神・・・?力・・・?僕なんだかよくわからないや」

ハカセ「あれはね『文章の神様、どうか我に力をお貸し下さい』って言っているんじゃよ」

まなぶ「わーい、神頼み!なんか怖いねー!」

ハカセ「あぁ、怖いな・・・」

まなぶ「ハカセ見て!アナスイが急に落ち着きがなくなって辺りを探り出したよ!」

ハカセ「あぁ、あぁ、あれはタバコが切れたんじゃ。11時以降はコンビニでしかタバコが買えないからなんとか吸い残しがないか探しているんじゃろう」

まなぶ「そんなとこにあるはずもないのに本棚の下まで手を突っ込んでるよ!あ、そうしたらそこから伊達メガネが出てきたみたいだ!でもアナスイはなんであんなに悲しそうな顔をしているんだろう?」

ハカセ「・・・無くしたと思って一昨日まったく同じものを買ったからじゃろうな」

まなぶ「愚かだね・・・」

ハカセ「そうじゃな、愚かだ・・・」

まなぶ「ハカセ!アナスイがまた書き始めたよ!」

ハカセ「タバコの効力が完全に切れる前に書き終えてしまうつもりなんじゃろう」

まなぶ「あ、急に携帯が鳴ってビックリしてる!」

ハカセ「友達が多いほうではないからな。たまに鳴るとビックリしてしまうのも無理はないんじゃよ。しかもウキウキしてメール開いたら迷惑メールじゃ」

まなぶ「しかもその迷惑メールに律儀に返信してるよ?」

ハカセ「あぁ。あまりに寂しかったんじゃろう。どうせ宛先が見つからずにすぐに自分に返ってくるのにな」

まなぶ「なんか可哀想だね・・・」

ハカセ「可哀想じゃ・・・」

まなぶ「あ、アナスイがノートパソコンに頭を挟もうとしてる!」

ハカセ「うむ、文章に行き詰ったんじゃろう」

まなぶ「ハカセ、あれには何の意味があるの?」

ハカセ「ないよ、まったくない。ただの現実逃避」

まなぶ「ひどいね・・・」

ハカセ「まったくだ、ひどい・・・」

まなぶ「あれ?アナスイが人差し指をキーボードに向けたまま動かなくなっちゃった」

ハカセ「あれは今まで書いた文を消そうか迷っているんじゃ。おそらく読み返して自分で納得がいかなかったんじゃろう」

まなぶ「あーーーー!いった!消したーーーーー!」

ハカセ「このときのアナスイの表情を忘れるな。まなぶくんが大きくなって壁にぶち当たったときに思い出すんじゃぞ」

まなぶ「なんか痛いね・・・」

ハカセ「すごく、痛いな・・・」

まなぶ「アナスイが腕にトイレットペーパーをぐるぐる巻きつけてるよ?ハカセ、まさかこれも現実逃避?」

ハカセ「その通りじゃ。まなぶくんも段々わかってきたのう」

まなぶ「あれ?なにやらアナスイがパソコンをつけっぱなしでどこか行くみたいだよ?」

ハカセ「気分転換も兼ねてタバコを買いにコンビニにでも行ったんじゃろ」

まなぶ「あ、戻ってきた。あれ、タバコだけじゃなくてチクワも買ってきてるよ!しかもなぜかそのチクワに穴を開けてる!」

ハカセ「おぉ、これは珍しい行動じゃの。おそらくチクワを笛にして演奏する名人の動画でも見て、自分でもやってみたくなんじゃないかのう」

まなぶ「しっかしまったくできてないね・・・」

ハカセ「あぁ・・・」

まなぶ「笛に飽きて、チクワを加えたまま手を羽ばたかせてるよ?あれはなに?」

ハカセ「さすがにあれは理解不能じゃ」

まなぶ「哀れだね・・・」

ハカセ「間違いなく哀れじゃ・・・」

まなぶ「ねぇハカセ、もうこんな遅い時間だよ?」

ハカセ「うむ、当初の予定より遥かに時間がかかっているようじゃな」

まなぶ「なんだかアナスイも眠そうだね」

ハカセ「うむ、正念場じゃの」

まなぶ「アナスイはいつもこんなに遅くまで書いてるの?」

ハカセ「うむ、アナスイは決して筆が早いほうではないからな。一回書き始めてもすぐにまた悩んでしまうしな」

まなぶ「あ、やっと文章が書き終わったみたいだ!これでようやくアナスイも眠れるね!よかったね!」

ハカセ「いいや、まだじゃ。アナスイはこの後もブログに載せる絵を描かねばならん」

まなぶ「えー!?まだやるの!?」

ハカセ「ここからがまた長いんじゃ」

まなぶ「そっかぁ・・・。ブロガーって思ってたよりずっと大変なんだなぁ」

ハカセ「一見楽しさばかりが目立つ世界じゃがの。ブログはブロガーたちの苦労の結晶なんじゃ」

まなぶ「うん、アナスイを見てて僕もちょっとわかった気がするよ。でもさ、アナスイはよくこんなこと続けていられるよね」

ハカセ「うむ。アナスイはな、今の自分にとってブログがどれだけ大切でどれだけ大きいかわかっているんじゃ。だから眠くても辛くても記事を書く。もちろん不本意ながら休んでしまうときもあるがな。みんなに読んでもらいたいという気持ちがある。みんながブログの更新を待ってていてくれているという自負も少なからずある。それにな、なによりアナスイは文章を書くのが好きなんじゃ。大好きなんじゃよ」

まなぶ「・・・そうなんだ、なんか僕感動しちゃったよ!」

ハカセ「はは、まぁふざけたブログには違いないんじゃがな!」

まなぶ「あはは!じゃあさ、じゃあさ、ハカセ!アナスイのブログにはどんな意味があるの!?」

ハカセ「ないよ、まったくない。リアルにただの現実逃避」

まなぶ「・・・そっか、ざんないね・・・」

ハカセ「うん、ざんないの・・・」

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2008年1月23日 (水)

膝枕

Hizamakura 突然だが膝枕っていいと思う。かなり、かなりいいと思う。まぁはっきりと言ってしまえば、それは枕としていいわけではない。性能としては寝る側は首が痛くなるわ、膝を貸す側は足が痛くなるわで双方にとってとても褒められたものではないのだが、しかしこれがまたいいのだ。どこがいいのかと言えば、そう、これがまたいいのだ。これが、また、いいのだ。

うちの近所に耳掻き(膝枕つき)というサービスを提供している店がある。中々香ばしいお店だ。入ったことはないのだが、その店の看板はいつも目に飛び込んでくる。最近あらゆる記憶が曖昧なのではっきりとしたことは言えないが、料金は決して安くはなかったはずだ。それでも潰れないのは、そこに確かにニーズがあるからなのだろう。耳掻きと膝枕。いいタッグである。1+1が3にも4にもなるいい例である。

膝枕は(少なくとも一部の)男から愛されてやまない。しかし、誰しもがその願望を思い通り叶えられるわけではない。前記した店ができたのは、膝枕をさせて欲しいが相手がいない男性が数多く存在するから、だと思われる。では相手がいなくて、かつそういうお店に行くお金(または勇気)がない男性諸君はどうすればいいか、と考えてみた。それぞれのケースで、それぞれの方法を考えてみた。

ケース1 飲み会

これは比較的容易いと思う。お酒が入り、男も女も多少なり気が緩くなっているはずだ。うまくお酒が回った2次会あたりが頃合か。

「ちょっと酔っ払っちゃったよー」

と言いつつ、さりげなく女性の膝目がけて猛アタック。ただ「膝枕」とは言っても実際に膝の上に寝るわけではないので、本当に膝目がけていくとまさかのレミーボンヤスキーになるので要注意だ。できれば気心が知れた間柄が望ましい。女性が拒んだら即座に引いたほうが身のためだと思う。引っぱたかれても知らない。そこでうまくいっても、目が覚めたら自分の財布や貴金属がなくなっていても僕は責任をとらない。できればやめておいたほうがいい。

ケース2 電車

僕は思うのだが、あの電車の座席ってやつはかなり膝枕にむいているのだ。空いている電車の中で、隣に座る女性との間には、うまい具合に距離がある。つまり今横に倒れこめばちょうど膝枕の体勢になる、ということだ。

「わー。電車が揺れたー。すっごい揺れたー」

と、他の乗客が何ともないのに自分だけ膝目がけて倒れこんでみる。はっきり言ってバカである。もしうまくいっても、数秒後にはひたすら謝ることになるのは明白な、なかなかリスクの高い作戦。引っぱたかれても知らない。そこでうまくいっても目が覚めたら地位や名誉、自由がなくなっていても僕は責任をとらない。できればやめておいたほうがいい。この人痴漢です。

ケース3 葬式

喪服姿の女性は足が崩しにくく、座る時は大抵正座というのを利用したかなり悪質で不謹慎な作戦。何?そうまでして膝枕にたどり着きたいの?と言われてもあまり心が痛まない可哀想な人むけ。いざ女性の膝目がけて寝転がる時に、

「遺体のマネ(笑)」

って言ったらもう最強。悪ノリし過ぎ。そこでうまくいっても、目が覚めたら全てがなくなっていても僕は責任をとらない。できればやめたほうがいい。っていうかやめろ。

とまぁ、色々と考えてきたがもちろん全部ダメだ。こんなのダメに決まっている。やっぱり無理やり、だとか、強引に、っていうのは決してよろしくない。非常に迷惑な上に膝枕が持つ「安らぎ」という煌く長所をもブチ壊してしまう。やはり合意の上で、といのが大切なようだ。それを踏まえた上で、もう一度考え直してみよう。

ケース1 飲み会

まずハイピッチで飲み続け、次から次へとグラスを空けていく。明らかに自分は酔ってます、アピール。そこに女の子が心配して声をかけてくる。

「大丈夫?無理しないほうがいいよ」

ここで一言。「はは、少しばかり君の魅力に酔ってしまったかも」

頬を赤らめる女の子。

「もう、バカ!じゃあ膝貸してあげるから少し休んでなさい!」

「ごめんね。あー落ち着くなぁ。和む。これが本当の和民・・・なんてね」

「・・・あはは(こいつ気持ちわる)」

なりますかね?なりませんね。なりません。

ケース2 電車

少しばかり混雑した車内。とても座れそうにない。自分よりちょっと背が低い女性の後ろに立ち、突然電車が揺れるのをひたすら待つ。そして電車が揺れ、その女性の後頭部が自分の鼻にクリーンヒット。

「ご、ごめんなさい!大丈夫ですか!?」

「はは、大丈夫大丈夫!全然気にしな・・・い・・・で・・・」

鼻血を噴出しながら、そこで意識を失う。

気がつくと天を見上げていた。ガラガラの車内。そこでようやく何が起こったのかがわかった。あれからどれほどの時間が経ったのだろう。

「あ、気がつきましたか?さっきは本当にすいませんでした!」

「あ、いえ」

「あ、まだ動かないでください!すいませんあたし、あまりに後頭部が硬いからみんなから『オリハルコン』って呼ばれてるほどで・・・」

僕はまた目をゆっくりと閉じた。意識はしっかりしている。僕は今、この子の膝枕の上にいる。電車はまだ止まらない。

なりますかね?なりませんね。途中から小説みたいになってるし。意味わかりません。

ケース3 葬式

坊主のお経によって少しずつ体を透かせる。完全に透明になったら膝枕し放題。合意の上ではないが、相手には気づかれないので迷惑はかけない。ってかこれ俺の葬式じゃん(笑)。レッツ成仏。

ケース4 母親

社会的地位や金銭を失うことはないが、自分の心の砕ける音を聞くことになるかも知れない。これはこれで非常にリスキーな作戦である。

「母さん!頼む!膝枕してくれ!」

って本気で言える奴がいたら、僕は一生そいつに勝てない。勝てるはずがない。

えーそんな感じで色々協議した結果、膝枕はどう考えても不可能ということがわかった。残念でした。おそらくそういう相手を作る努力をするか、お金(または勇気)を貯めるかしたほうがずっと早いと思われる。あーあ。

もし何かいい方法を思いついた方がいましたら、是非ご一報ください。

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2008年1月18日 (金)

ひいてしまう秘密ランキング

Rank ネット徘徊してたら何やら面白そうなの見つけたんでちょっといじってみます。

もしもこれを聞いたらひいてしまう、好きな人の秘密ランキング(gooランキング引用)



1位 昔自己破産したことがある

2位 借金がある

・・・トップ2はいきなりお金の話なんですね。シビアです。まぁ仕方がないっちゃ仕方がない。何せリアルに大事ですからね。僕は小さい頃親の財布から500円玉をくすねて未だに返してないのですが、それは借金に入るのでしょうか?なぜ500円玉かと言うと、当時の僕は手に持って一番重い500円玉をお札より何より一番価値があると思っていたからです。なんてかわいい泥棒なんでしょう。死刑。

3位 昔性別が違った

・・・あー、なるほどね。これは、うーん、デリケートなとこですよね。僕はよく自分が女だったら、という想像をします。フリフリのついた服を着て髪をクルクルに巻いて、鏡に向かって「マジョリカマジョルカ!」と叫びます。マジョリカマジョルカって何ですか?なんかスイーツとかもいっぱい食べます。先日うちの母に「好きなケーキは?」と聞いたところ、「ヨークシャーテリア」と言っていました。それはたぶん犬だと思います。

4位 マザコン

・・・あー、ね、よく嫌だって言われますよね。どうなんですかね、僕なんかはうちのババァ嫌いじゃないんですけどね。けっこうかわいいんですよ。家でCDとかかけてるとなんか気持ち悪い踊り踊ってくれるし。ダメなのかな。女性から見た母親と男性から見た母親ってまたちょっと違うような気もするんですけどね。あの、でも確かに依存してるのは困りますよね。母親の意見なしじゃ何も決められないとか。

「あーん、ママぁ決められないよー」

「あらあらどうしたの、シメ郎ちゃん」

「この時限爆弾、赤いコードと青いコードどっち切ったら止まるかわかんないよー。間違えたら爆発しちゃうんだよー」

「よしよし、ここはママに任せて!赤よ!赤!だって今日のママの下着が赤だもの!」

「わかったよ、ママ!ありがとう!」

ドーン。あはは、ざまぁ。まぁこういう2人は爆発してもなんか死ななかったりするんですけどね。

5位 美容整形手術を受けたことがある

・・・あーどうだろ。おでこに3つ目の目を作ってしまったとかだったら完全にアウトなんですけどね。耳からベビーカステラが出てくるとか。まぁそれで本当に幸せになれるって言うんなら僕は美容整形を否定はしないですけど。うーん、でもありのままもいいと思うけどなぁ。僕は部屋着でスッピンのままくつろいでる女の子とか何かと好きですね。その辺変わってるとも言われるんですけど。なんかそういう部分見ると安心するじゃないですか。女性側の立場で言うとなんだろうな。じゃあ普段バシっと決めてる男が自分の前でだけ気を抜いてくれて、それで尿とか漏らしたりしたらグッと来ませんか?グッと来ないですよね。

6位 アイドルの追っかけをしている

・・・まぁ確かに嫌かもしれないけど、こんな上位とは驚きです。何ですかね、単純に気持ち悪いって思うんですかね。それとももしかしたらちょっとした嫉妬心が入るんじゃないですか?そうですか、違いますか。ストーカーまがいとかっだら確かにあれだけどなぁ。僕が思うおでん界のアイドルは大根です。僕が思う置物界のアイドルは地蔵です。

7位 元ヤンキー

・・・僕ですね。僕は昔本当に悪かった。もう食べ物で遊ぶ遊ぶ。ミニトマト1個で3時間は夢中になってましたからね。ケンカもしょっちゅうしてましたね。大体が兄弟喧嘩でした。僕はすぐお母さんにチクりますからね。なんて悪いんでしょ。「お母さん、お兄ちゃんが僕のフォアグラ食べたー!」「あんたフォアグラなんて見たこともないでしょ。なんでそんな切ない嘘つくの・・・」なんてやりとりが繰り広げられていたわけです。

8位 元ギャル・ギャル男

・・・僕ですね。僕は昔本当にギャルだった。嘘です。へー「元」でもダメなんだ。ところでなんで彼らはあんなに肌を焼くんですかね。名探偵コナンだったら間違いなく犯人です。あと彼ら(彼らに限らず?)はなんであんなに言葉を略すんでしょう。去年の年末のことでした。なんだかご陽気な着信音が聞こえてきたんでそっちを見てみると、ギャル男さんと思わしき人物が「もしー、これからクリパ!」と言っていました。それを僕なりに分析したところ「もしかしてこれからはセリーグよりパリーグのほうが熱いんじゃないか」の略だという答えにたどり着きました。彼らはヤングジャンプのことを、普通はヤンジャンと略すのに、それを飛び越えて「ヤン」と言うし、またヤングマガジンのことも「ヤン」と言います。ヤングチャンピオンも「ヤン」だけど、なぜかヤングサンデーだけは普通に「ヤンサン」です。すいません、最後のほうも嘘です。

9位 実は無職である

・・・こんなのって言わなくても普通にバレるもんじゃないんですかね?そうでもないのかな。例えば僕みたいな「学生」は問題ないのかしら。へぇ、無職はダメか。じゃあギャル男が無職だったらもうそれはダメダメなわけですか。

ギャル男「実は俺・・・むしょくなんだよね・・・」

彼女「嘘付け!お前黒いだろ!」

ギャル男「その無色じゃねぇよ!」

みたいなことになるんですかね。

10位 コスプレが好き

・・・最初これ見たときは何がダメなんだろうと思いました。でもこれよく考えたら確かにダメかも知れないです。

男「あのさ、実は俺、その、コスプレで・・・とかけっこう好きなんだよね。だからお前さえよければ・・・どうかな?・・・なんて」

女「コスプレ?えーなんか恥ずかしいなぁ・・・。でも喪吉が喜んでくれるなら別に・・・いいか・・・な?」

男「マジで!?うわー言ってみるもんだわ!」

女「どんな格好?」

男「セーラー服!」

女「あはは、バカ(笑)」

男「じゃあちょっと待ってて!今準備する!」

女「はーい(笑)」

男「・・・おまたせ!やっぱりこの股間がスースーする感じがいいわぁ!」

女「お前が着んの!?」

ほら、ダメだ。あーあ。これ「コスプレが好き」ってどういうことなんですかね。自分で着るのが好きなのと相手に着させるのが好きなのとまたずい分違うじゃないですか。難しいところです。

ちなみに11位以下はこちらから。

けっこう意外な答えも多いですね。「ブロガー」とか入ってなくてよかったぁ。

僕だったら何だろう。

「『こいつー』っておでこを突付くと2人に増殖する」とかかな。

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2008年1月16日 (水)

暖め

Tin コンビニでお弁当を買った際、「こちら暖めますか?」

と聞かれ、「はい」と答えようと思ったところ、間違えて

チン!

と返事をしてしまった。

お弁当が暖まるまでの時間、必死で笑いを堪える店員の前で、恥ずかしさのあまり割と本気で死んでしまうかと思った。

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2008年1月14日 (月)

成人式

Seijinnsiki ビッグカメラのふと立ち寄った家電売り場で、ずいぶんと派手な立派な冷蔵庫を見つけた。赤をベースに金の華をあしらった模様。こんなの誰が買うんだよと思ってよく見てみたら、振袖を着た女性でした。新成人の皆様、本当におめでとうございます。

僕が成人式に参加したのは一昨年のことになる。懐かしいなぁ。スーツか迷ったが、こんな機会もそうそうないからと思い切って袴にチャレンジ。袴を着たのはたぶんこれが僕の人生において初めてだったろう。これで最後になるかも知れない。朝早く起こされて、近所のよくわからないお宅で袴を着せてもらった。慣れない格好なので腰は痛いし歩きにくいが、似合う似合う、と家族から煽てられた僕は少なからず浮かれていた。せっかく晴れ姿なので、おばあちゃんにも見せに行くと、

「まぁ立派立派!あ、それより豆ご飯ができそうだからちょっと待ってて」

との返事。僕の晴れ姿が豆ご飯に負けた瞬間だった。

会場はそう遠くはなかったが、さすがにこの格好で自転車は無理だと思いタクシーで移動。タクシーだなんてさすが成人。自分が大人になったことを最も感じたのがこの時だ。お父さん、お母さん、僕タクシーに乗れたよ。

うちの成人式は終始穏やかで。テレビで毎年取り上げられるような大騒ぎしたりする人は出なかった。お偉いさんのお話なんかは案の定退屈ではあったけれども、久しぶりに会った友達や昔好きだった子なんかもいたりしてそれなりに楽しかったことを思い出す。ただ旧知であるがゆえ、僕の恥ずかしい過去を知る者が確かに存在するのが地元の怖いところでもある。

「おーアナスイ(仮)じゃん、久しぶり!」

「おー久しぶり、元気?」

「元気元気!いやー懐かしいな!お前あれ小学校の2年ときか?バレンタインのチョコのお返し持って○○ちゃん家まで行ったけど、インターホンに手が届かなくて泣きながら帰ったんだよな!」

「・・・なんでそんなこと覚えてんの?ってかなんでそれ知ってんの?」

「いや、有名な話だよ!」

僕は悟った。もうこの街に安楽の地はない、と。

「それで次の年ちょっと背が伸びて、もうインターホンにも手が届く、バッチリだって思ってたらその年は○○ちゃんからチョコもらえなかったんだよな」

「・・・誰か俺を殺してくれ」

僕は決めた。もうこの街には戻らない、と。

女の子の晴れ着は、赤やピンクや黒など多種多様、中にはパンク風にアレンジしている子なんかもいて、見ているだけで楽しかった。髪もちゃんとセットしてメイクもバッチリ。きっと準備大変なんだろうなぁ。例えば同じ赤の振袖でも、「薔薇」のような子もいれば「チューリップ」のような子もいるし、「シャア専用」のような子もいる。入幕当初の魁皇を彷彿とさせる子もいた。ちなみに魁皇の趣味はラジコンだが、今回の話とはまったく関係がない。

でも振袖っていいですね。すごい綺麗。好き、うん。

式が終わったあと会場の外でタバコを吸っていると、「写真を撮ってもいいかな?」とご老人が言い寄ってきた。この人の他にもカメラを首から下げた人は何人もいた。みんな新成人の写真を撮りにきているのだ。周りを見渡せば振袖姿の女の子たちが、まんざらでもなさそうにレンズに納まっていた。袴が珍しかったのだろうか、それとも一人でタバコを吸っていた僕が話しかけやすかったのだろうか。ご老人が僕のところに来た理由は定かではないが、断るのもあれなので僕はうなずく。

「おーいいねぇ、いいよ!その表情いいぜ!」。写真を撮られることなどめったにないので最初は僕も緊張していたが、このご老人がまたうまいこと僕を乗せるのだ。僕はそれをまともに受け取り、「うふふ、そんなにいいかなぁ」なんてバカ面でニヤニヤしてしまう。「いや、こんなに袴が似合う子はめったにいないよ!」。そんなこと言われて嬉しくないわけがない。ご老人の注文に合わせて、少し流し目にしてみたり、薄く唇を噛んでみたりした僕は、確実に調子に乗っていたのだろう。「あぁ、いいよ!たまらない!」「熱い!熱い!」、ご老人の声に力が篭ってきた。僕の中で少しずつ嫌な予感が芽生え始める。「あぁ、色っぽい!熱い!」。・・・どう考えても発言おかしいよな。熱いってなんだよ。

一しきり写真を撮られた後、僕は一緒に来ていた友達を見つけた。僕が写真に撮られる様を一部始終見ていた友達は僕に言う。

「あのおじさん、間違いなく「ゲ」で始まって「イ」で終わる二文字だな」

「・・・だよな」

会場の周りにはたくさんの新成人と、それを見守るギャラリーがいた。会場が観光地である浅草だったこともあってか、中には外国人の方もいた。「オー、ラクゴカ、ラクゴカ」。外国人が僕にそう言う。いや、落語家ではないんだけど。

成人式を迎えたからといって大人になれるわけではなくて。世間的にはそうなのかもしれないけど、まだまだ未熟な者がいることは、例えば今年成人式を迎えた彼らの先輩であるずばり僕なんかが証明しちゃってるわけで。いかんよなぁ、僕も頑張らないと。いや、マジで頑張ろう。明日から頑張ろう。

僕はアニソンの流れる部屋でガンダムのプラモデルに色を塗りながらそう思ったんだ。

とにもかくにもおめでたい日だ。新成人たちの今後の活躍を願う。

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2008年1月12日 (土)

戦場に赴くあなたへ贈る詩

Sennjyou 戦場に赴くあなたへ贈る。

戦うの?
一体何が欲しいと言うの?

僕には教えてくれないの?
少しぐらいは恩返しもしたいのに。

行ってしまうの?
帰ってこれるの?
どこに行くの?

明らかな臨戦態勢。いつものあなたの笑顔なのに。
明らかな戦闘準備。いつものあなたの匂いなのに。

いつも通りの朝なのに。
例えば仕事が戦いだと言うのなら。それはそれでいいのだけれど。

本当に行くの?
思い直してはくれないの?
僕の言葉は届かない。僕の思いは届かない。

突然のことだった。その姿を見て僕は言う。「マジで?え?どこ行くの?」
それに対してあなたは言う。「仕事よ。ごめんね、もう時間ないから」

あぁ、時間よ止まれ。

「行ってきます」なんて言わないで。どうやったら止められる?
僕の不安そうな顔を見て、「別にいつも通りだよ」って。そんなのどうやったら理解できる?

あなたを止めたいのは、それはたぶん愛情なんかではなくて。たぶん僕自身を守るためで。それはとても勝手な思いかもしれないけれど。でも、今あなたを行かせてしまったら僕はきっと後悔するから。この街で、胸を張って生きていけなくなってしまうから。

例えば仕事が戦いだと言うのなら。でも今のあなたはそうじゃない。
例えば戦いが仕事だと言うのなら。それはなんという説得力だろう。

あなたは、行ってしまう。玄関のドアが閉まる音が寂しく響く。

先日実家に帰ったときのこと。うちのババァが迷彩服を着てました

誰でもいい。頼む、誰かこの人を止めてくれ。

紛れて隠れて何を待つ。潜んで潜って何を撃つ。

戦場に咲いた一輪の華。
そんなあなたが好きな花は、きっとたぶんカーネーション。

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2008年1月11日 (金)

プラモデルを作ってみました

暇だったのでガンダムの小さいプラモデルを作ってみました。プラモデルとかすごい久しぶりです。

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作業中。なんかパーツが多くてよくわかんなくなってきました。これとか全部同じに見える。

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早く完成させたくて無茶しました。色々足りません。なんか短い。でもこれはこれでかわいいかも。

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やっとパーツが出揃いました。よく頑張りました。さっそく全部のパーツを組み立ててみます。

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完成。

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2008年1月 9日 (水)

アナスイ流クッキング

Coooo 絶望的なほどにお金がないので普段はしない自炊に挑戦!

題して、アナスイ流おうちにあるものだけでなんかできたらそれはすごく幸運なことだと思うんだけど君はどう思う?クッキングー!わーわー!ぴょいぴょーい!

お金がなくて、とりあえず空腹さえ満たせればあとは何も望まないという一人暮らしさん必見!材料費を一切かけずに家にあるものだけで料理を作っちゃおうという素敵な企画です!というわけでね、とりあえず冷蔵庫の中を見てみることにしましょう!

・・・うわぁ。・・・えーと、まずこれは、卵?賞味期限は書かれていませんね。怖いなー。購入から平気で1年、いや2年?は経っているんじゃないでしょうか。以前ゆで卵だけで生活していたときの名残だと思われます。これは食べれますか?いいえ、食べれません。捨てるのも何か怖いのでまた冷蔵庫に戻しておきます。封印、とでも言っておきましょうか。とにかく触れないでおきましょう。

あとは、これは親子丼の元ですかね。あら、賞味期限が2005年の12月と書かれています。もはや三世代丼とかになってる恐れがありますね。箱の中から「何でも3歩歩いたら忘れちゃうなんてボケちゃってるんじゃないの!」「コラ、ピヨ子!おじいちゃんに何てこと言うの!」 なんて会話が聞こえてきそうです。これももちろん食べられません。封印、と。

あとは・・・あ、これで冷蔵庫の中身は最後ですね。ウコンの力。これはまだ口にしても全然問題はないようですね。

・・・さて、と。どうしたもんですかね。ウコンの力しかないや。

とりあえず蛇口を捻れば水は出るんで、お湯でも沸かしてみますか。火は強火でいきましょう。なんか強そうだから。おー、何だか段々料理っぽくなってきました!えーお湯が沸くまでの間に、他の工程も進めておきましょう。えぇと、そうですね、空腹を紛らわすために爪楊枝でも噛んでおきますかね。

さぁお湯がわきました!さぁどうしよう!とりあえずなんとなく塩と砂糖を入れてみましょうか。はい、塩・砂糖適量でーす。・・・ね。

えーと、どうしようかな。じゃあせっかく出てきたんでウコンの力を入れてみたいと思います!それっ!

・・・まぁよく言えばコンソメスープみたいな?うん。なんとなくおいしそうなスープみたいな液体が出来上がってきました!

じゃあここになんとなく塩と砂糖を入れます。塩・砂糖適量でーす、と。まぁ他にも空腹っていう最高のスパイスも入ってますからね。いけるんじゃないでしょうか。

さぁて、もう出来る事もなくなってきました。完全に無力です。じゃあここで火を止めて完成!わーい、できました!ウコンの力が入ってますからね。飲みすぎた日の〆や二日酔いの朝にピッタリだといいですね。タイトルは「お前を酔わすのは俺の手料理だけで十分だ」って感じですか。あ、そうですか違いますか。

・・・よし!じゃあさっそくいただいてみましょう!お皿に注いでっと・・・。

いっただっきーまーす!




・・・本当にごめんなさい。いや、なんかこう、普通にお湯。一応全部飲み干したけど。うん。あの・・・本当にごめんなさい。

ここで材料のおさらいです。

ウコンの力:一本

塩・砂糖:適量

最高のスパイス:大量

後悔:お腹いっぱい

さぁて、アナスイ流なんとかクッキング、今日はここまでです。皆様には是非試さないことをお勧めします。僕自身もう当分自炊はしないつもりです。それではまたいつかお会いできる日まで、ごきげんよう。

僕が次に口にするのは、おそらく親のスネになると思われます。

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2008年1月 8日 (火)

君がかわいすぎるから

Kimiga_kawaisugirukara 先日のこと、僕は一人で子供服売り場を歩き回っていた。知人に子供ができたわけでも、増してや自分に子供ができたわけでもない。暇だったのだ。男子大学生としてはかなり狂った時間の潰し方である。それは自分でもわかっている。もし子供服売り場で僕らしき人物を見つけてもそっとしておいてください。あまり責められると大人なのに泣いてしまうおそれがあります。

ピンクのお店。かわいらしい服だなぁ、なんてそっと値札を見てみると僕の全身コーディネイトより価値があって少しニヤニヤしてしまう。いや、警察は呼ばないでください。

気持ち悪い事に僕はたまに自分の子供が出来たことを想像する。気持ち悪すぎるのでここには書かないが、すでに子供の名前もいくつか候補があったりする。この年になると周りにも結婚していたり、子供がいたりなんてこともあって、そう僕にも遠い話じゃないのかなぁなんて。

男の子ならどうでもいい。興味がないと言うわけではなく、放任主義というか、うちの親が僕にそうであったように、縛らずに自由に大きくなぁれ。別にいい学校に入れようとも思わないし、もしキャッチボールをするとしても思いっきり投げる。シンカーを投げる。家出しても玄関の周りしか探さない。玄関のとこにある石の下とか探して、そこにダンゴ虫とかいたらそっちに夢中になってしまうだろう。

ところが娘ならそうはいかない。はっきり言って僕は超溺愛するだろう。親バカ宣言だ。だってね、うちの娘は絶対かわいいんだよ?いやいや、これ本当に。いやいや、ごめんなさいね。僕のことはパパと呼ばせる。ほらネ、気持ち悪いネ。

大切に大切に接し、娘が転んで膝をすりむいたぐらいで大騒ぎしてしまう。新品のバンドエイドを使い切ってしまうかもしれない。もちろんお風呂には一緒に入る。中学校を卒業するまで一緒に入る。そのためには、小さい頃から「中学校を卒業するまで親と一緒にお風呂に入らなければいけない」とことあるごとに言い続け洗脳する必要があるが、もし叶うならその努力は厭わないつもりだ。

寝る前には本を読んであげる。「それでな、このアイドルのニャンニャン写真が流出したんだ」「ねぇパパ!なんでBUBUKAなの!?」

一緒に遊園地にも行こう。「ねぇパパ、ミッキーがいるよ!かわいい!」「ふふ、お前のほうがかわいいよ」「・・・パパ、何を言ってるの?」。娘の楽しそうな姿に僕は満足する。「ねぇパパ見て!メリーゴーランド!お馬さんが回ってるよ!」「ふふ、お前の方がお馬さんが回ってるよ」「・・・パパ、全然意味わかんないよ」。

そんな娘も大きくなる。小学校を卒業して中学校を卒業した。「パパの下着と一緒に洗濯しないで!」。そんな生意気なことを言うようになった。でも大丈夫。パパには洗濯物なんてないんだよ。お金は全てお前の写真代に費やしているからね。いつでも素足だし、一枚しかないパンツを毎日裏返して穿いているんだ。よかったな、娘よ。

最近娘の帰宅が少し遅い。娘は部活だと言い張るが、僕にはそれが嘘だとわかっている。毎晩盗み見ているケータイから察するに娘には彼氏が出来のだ。あはは、認めない。パパは絶対そんなの認めない。そんなこんなで最近の僕は寝不足なのである。毎晩神社にワラ人形に釘を打ちに通わなければいけないのだ。不幸になれ、不幸になれ彼氏。彼氏さん、別れたほうがいいんじゃないかな?ホラ、うちの娘臭いし。いや、臭くはないけど・・・ホラ、うちの娘ポイズン持ってるし。こわいよー?骨付きフライドチキンとか信じられないところまで食べるよ?いや、かわいいんだよ。かわいいんだけどね。

「パパに会わせたい人がいるの」。はい、きました。ご対面です。嫌です、会いたくないです。娘の彼氏なんて、絶対会いたくない。でもここでゴネると娘に怒られるのでとりあえず会わないといけない。くそぅ、会ってイチャもんつけて追い返してやる。「初めまして」。・・・は、初めまして。とりあえず会話が続き、彼氏の人物像が少しづつ見えてくる。な、なんだ、この好青年は。顔もスタイルも性格も境遇も、何一つ文句のつけようがない。そんな彼氏が僕に頭を下げるのだ。本来なら確実に僕が頭を下げなければいけない人物なのに。あぁ。どうしよう。

彼氏「娘さんを僕に下さい!」

娘「パパお願い!結婚したいの!」

僕「・・・」

娘「・・・パパ!?ちょ、何してんの!?」

僕「え?何って。尿を漏らしているんだよ?」

パパ終了。もうダメです。

結婚式なんかもう号泣です。

柔らかな白に包まれたその花嫁姿。あぁ綺麗だ。そんなお前のためにパパは歌うよ。愛するお前のために作った曲「MU・SU・ME」。それを結婚式でギター片手に泣きながら大熱唱する僕。この曲は娘の成長を綴った曲で128番まである。全部で2時間40分の超大作だ。あぁ娘よ・・・行ってしまうんだね・・・。しょっちゅう帰ってくるんだよ・・・。

こんなことを書いていたらちょっぴりセンチメンタルな気分になってきた。うちは男2人兄弟なのだが、うちのババァは「2人とも男でよかった」という。優しい嘘かもしれない。うちの親父は「娘が欲しかった。あぁ欲しかった」と言う。100パーセント本音だろう。だって僕の親父だし。

親父は僕に何を望むだろうか。僕が男の子の親だったら、一緒にお酒を飲んでみたい。2人きりではないし深い話をしたことがないにしろ、僕は何度か親父と飲んだ事がある。その席で親父は普段は見せないようなご機嫌な態度を示し、ほろ酔いで僕を2軒目に誘う。

「よし、キャバクラ行こう!」

そんな親父でいいし、こんな接し方ができるなら、僕も息子が欲しくったりする。いずれにせよ、まぁまだ先の話だが。

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2008年1月 5日 (土)

マイセルフ

Photo 年も明けて気分でも一新しようかと、僕は髪を切ることにした。思えばずい分と切っていなかったものだ。去年の夏あたりの髪が短かった頃の僕と今の僕を見比べると、まるで一方が乞食で一方がホームレスのようだ。髪が長いこと自体は別にさほど気にはならないのだが、どうしても前髪をスッキリしたくなった。たかが思いつきのマイナーチェンジの範囲だが、例えば年末に大掃除をするように、そういう気分転換というのはこの時期必要なのだ。たぶん。

しかしこの頃の僕はお金がない。それはもう恐いぐらいに。年末にメイド喫茶で一杯1000円ぐらいする、なんか知らんけど甘い飲み物を頼みまくったのがいけなかったのだろうか。財布の中をくまなくチェックしたものの、日高屋の大盛り無料サービス券が出てくるばかりで困ったことに美容院に行くお金が見当たらない。

後悔だとか、失敗する恐れだとか、もちろん考えなかったわけではない。また自分にそんなスキルが備わっているとも思っていない。でも仕方がないのだ。だってお金がなくて美容院に行けないのだから。でも髪は伸びるし。そしたらそれはもう自分で切るしか。悲しいけれど、それしか僕に許された選択肢はなかったのだ。

というわけで自分で髪を切ってみた。別にこの手段を選ぶのは初めてというわけではなく、過去に何度か挑戦はしている。その度に失敗し後悔し、それからしばらくの間学校を休んできた僕なのだけれど、本当に愚かなのは失敗することではなく学ばないことなのだろう。いつだって今度こそいけそうな気がしてしまう。いつだって今日こそ大丈夫な気がしてしまう。もし人類が本当にタイムマシンなんてものを開発してしまうとすれば、きっとこういった類の後悔がきっかけになるに違いない。

切った髪がついては困るので服を脱いで、新聞紙を敷いた鏡の前に座る。裸でハサミを持ったホームレス風の男なんて、普通ならどう考えても警察沙汰だが家の中では許される。これだからインドアはやめられない。はさみはいつか100円ショップで買ったものを使用。カップラーメンの粉末スープの袋を切るのに2分ほどかかったという極上の切れ味を持つ一品だ。髪を濡らすための霧吹きはないので、水をなみなみと注いだお茶碗を近くにおいて、必要とあらばその度かけて濡らすことにした。くしはない。

前髪を濡らし手に取る。大体これぐらい、だとかおよそこれぐらい、だとか全てが全て曖昧である。自分で髪を切るときのポイントはハサミを斜めにいれること。真横に入れると髪が揃ってしまい、「お坊ちゃま、乗馬のお時間です。ポニー。」といった感じになってしまうのだ。斜めにハサミを入れておけばそこまで前髪が揃う事はなくなり、とりあえず変にはならない。

だから僕はハサミを斜めに入れた。そしたら変になった

・・・あれぇ!?斜めに入れたら変にならないんじゃないの!?ねぇ!?

誰!?誰なの!?僕を騙したやつは誰なの!?

違う、そうじゃない。切った前髪は確かに揃ってはいなかった。変になったのはハサミを斜めに入れたからではなく、きっとザックリ切りすぎたからに違いない。右寄りの前髪を切りすぎたために、全体のバランスがおかしくなったのだ。この左右非対称は決してアシンメトリーだなんて上等なものではない。え、なにこれ?お、お珍メトリー?何お珍メトリーって。とにかく絶対に流行らないことだけは確かだ。だが確かにいきなり取り返しの付かないことになった感は否めないが、それだけ自己分析ができているのはある意味では救いである。右寄りの前髪を切りすぎておかしくなった。だったら左寄りの前髪も同じだけ切ればいいのだ。右と同じ左、そうすればとりあえず変にはならない。

だから僕は同じだけ左を切った。そしたら変になった

・・・あれぇ?同じ長さにすれば変にならないんじゃないの!?ねぇ!?

何!?何なの!?一体どこで間違えたっていうの!?

こうなったらもう坂を転がり続けるしかない。誰もこの崩壊を止めてはくれない。ハサミを握る前に抱いた理想。その理想から全力疾走でかけ離れていく僕。ハサミを入れるたびに頭に「本当にお疲れ様でした」の文字が浮かぶ。切れば切るほど正解がわからなくなる。ハサミを持つ手が震える。数分後、僕は鏡の前で放心状態になっていた。

ずいぶんとその状態のまま固まっていたようだ。時計を見ると時間が押していることに気づいた。やばい、急がないと。この後友達と会うことになっている。髪はこんなんだけど、まぁ仕方がない。時間は戻ってはくれないし、また止まってもくれない。遅刻しては信用を失う。失うのは髪だけで十分だ。あーぁ、でも会いたくないなぁ。笑われるかもなぁ。僕は浮かない顔でシャワーをして、浮かない顔で着替えた。最後に家を出るときに見た鏡にうつる自分の姿に、僕は苦笑するしかできなかった。

ただこの日最もショックだったのは、髪を切りすぎたことでも変になったことでも何でもない。友達が僕が髪を切ったことにまったく気づいてくれなかったことだ

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2008年1月 1日 (火)

謹賀新年

Kingasinnen_3   明けましておめでとうございます。今年もあんをよろしくお願いします。

その時僕は誰もいない真っ暗な公園にいた。年越しの瞬間クラッカーを鳴らそうと思って待機していたのだ。左手には50個のクラッカー。これだけ鳴らせばさぞおめでたいことだろう。たくさんの紙テープが舞って、それはそれはおめでたいことだろう。手はかじかむしつりそうにもなるが、それもこれも全て良い年を迎えるためだ。

何か新年のあたりおめでたい迎え方はないかと考え、大型量販店でクラッカーを大量に買い込んだ。この公園に着いたのは23時20分頃。無言で手に持つクラッカーを1個1個丁寧に増やしていく。クラッカーを50個片手で持つと、まるでそれらは1つの花束のようになった。この花束を他の誰でもない、新年という名のあなたに捧げる瞬間に、人々は口を揃えて祝福するのだ。

「明けましておめでとう」

携帯電話で時報を鳴らす。無機質な声が時を伝える。まもなく今年が終わる。まもなく新年が訪れる。少し、感慨深い。

大々的なカウントダウンはない。電話から漏れるその小さな声に全神経を集中させる。さぁ、23時59分50秒。今年が終わるまで残り、そして新年が訪れるまで残り、

10,9,8,7,6,5,4,3,2,1・・・。

来た!!!!新年!!!!ハッピー!!!!!!!

僕はクラッカーの紐を握る手に強く力を込めた。




・・・固くて紐が引けませんでした。50個は無理があったようです。1個も鳴りませんでした。少し泣きそうになって家に帰りました。

今年初めて発した言葉は「早く今年終わらねぇかな・・・」でした。

明けましておめでとうございます。

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