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2008年9月

2008年9月26日 (金)

いつまでも変わらぬあなたで

ベビーカーを押すお母さん。安心しきって寝ている赤ん坊。そんな光景を目の当たりにしたときに。

「いいなぁ」

そんなセリフをポツりと呟いてしまう人は、きっと大きく2つにわけられる。

1つは単純に赤ん坊をよく思う人。かわいいと思う人、自分も子供が欲しいかもなんて人、唯々もう否応なしに癒されてしまう人。そういったタイプの人。

そして僕を含め、もう1つに属するタイプの人は、

「うわぁ、あれ乗ってみてぇ」

な人いや、あれ、もうすっごく乗ってみたいのだ。

確かに僕も昔々に乗ったことがあったのかもしれない。あの中で育った日々があったのかもしれない。でもね、知らね。覚えていないのだ。そんな昔のことは。記憶がない、だから僕は乗ってみたい。

だってあれ最強じゃないですか? まわりは柔らかい自分の匂いのする布で、日よけまでついていて、そんでもって目的地まで運んでくれる。何ならお気に入りのおもちゃまで搭載しても怒られない。お前はどこぞのVIPだと。

タクシーの利便性はない。人力車の観光性もない。それでも全然、いいじゃない。優しさとか、暖かみとか、そんなの色々あるじゃない。いい年こいた男がこんなことを言うのは、確かに気持ち悪いかもしれない。えぇ、はい、そうですね。

とまぁ気丈に振舞ってはみたものの、この憧れは確かに異常な気がする。なぜそこまで? 自分でもそう思う。何だろう、僕は本当に過去ベビーカーに乗ったことがあるのだろうか。そんな写真は見たこともないし、ババァが話す僕の過去は「スーパーの惣菜コーナーのコロッケを目を放した隙に勝手に食べていた」という逸話に尽きる。え?やっぱり乗ったこと、ないんじゃない?だとすればねぇ、乗ってみたいよねぇ。乗ったことがあるにせよ本当にないにせよ、憧れは膨らむ一方だ。

さて、そうなれば考える。僕がベビーカーに乗るには一体何が必要なのだろうか。まずは当然ブツ。僕サイズのベビーカーとなれば特注になるだろう。僕だけのオーダーメイドだ。かなり場所をとること間違いなしの、迷惑な代物になることは間違いない。

そしてそれを押してくれる動力、巨人。巨人が必要だ。巨人? 巨人ってどこにいるの?

就職情報サイトなどを見て回ったが、「巨人募集」などという文句は見かけなかった。ということは、もしかしたら世の中には力を持て余している巨人たちがいるのかもしれない。僕の乗ったベビーカーを軽々と押せるような、貴重な人材が隠れているのかもしれない。自給は900円。本当は850円といきたいところだが、巨人なので少しばかり色をつけた。

ではブツと巨人が揃ったとしよう(揃う気がしないが)。次はいよいよ本番だ。まず人の多い時間帯は避けなければならない。いや、え、だって恥ずかしいでしょ。ヒゲとか生えてるし。お気に入りのTシャツに書いてある英語を訳したら「クラスで1番ハムを食べる」だったし。そんな食わねーよ。マジで勘弁してください。

そう、あれは赤ん坊だから絵になるのだ。そんなことはいくら僕だってわかっている。というわけで、時間帯は深夜の1本釣りだ。街も寝静まった頃に、僕は巨人にベビーカーを押してもらう。安い都市伝説になってもおかしくないほどの様子だが、乗りたいものは仕方がない。しかし、となると問題が出てくる。深夜に決行ということは、もちろん巨人は深夜働くことになる。つまり、賃金にさらに深夜料金を上乗せしないといけないのだ。これは痛い。今以上は少しばかり無理がある。そもそも巨人って何だよ。

まぁ、いい。じゃあそこは切ってしまおう。押してもらうのは諦めた。そもそも、どこかに連れていって欲しいだけならタクシーに乗ればいいのだし、何なら歩いたほうが速い。ただベビー「カー」の体である以上、移動は叶わなければならぬ。でも別にそこは人力じゃなければいけないことはない。自力で進めば問題ないのだ。

こう、ベビーカーの寝室(?)の部分に2つ穴を開けて、そこから足を出してシャカシャカ進む。なんか虫みたいに。しゃかしゃか漕ぐ。辛くても、悲しくても漕ぐ。そうすれば・・・。

・・・違う。それは僕の乗りたかったベビーカーじゃない。それは「なんかしんどいの(布付き)」だ。本当は巨人が出てきたあたりから理想とのズレをうすうす気づいていたが、もうこうなったら目は瞑れない。

違う、僕が欲しかったのは安らぎなのだ。もっとこう母性溢れる・・・ねぇ、なんかそういうのあるでしょ?ねぇ、あるよね?ねぇ!?誰かあやしてよ!?

・・・いや、ヘイ。とりあえず落ち着こう。

ベビーカー問題は問題が山積み。どうやら先に進みそうにない。

この年でベビーカーに乗りたいだとか、安らぎがどうのこうの言っている僕がおかしいのかどうかはわからない。でも唯1つ、確かに言えることがある。誕生日にこんなことを書いている僕は、確実にどこか間違えている。

いや、ね、今日僕の誕生日なんですよ。

ハッピーバスデー僕。

おしまい。

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2008年9月21日 (日)

バトンなんかをやってみた

君にブログの才能はない。」というブログをやっているしえるくんからバトンが回ってきました。たまにはこんなのやってみてもいいですか?

THE・地雷バトン

【ルール】

◎見たら絶対絶対絶対やる
◎タイトルを『ブロガーに好きな人がいます』にする
◎地雷バトンです
◎見たらダッシュでやる
◎バトン見た人は必ずやること
◎アクセス解析にIPアドレスが残った瞬間に
  見たと判断されますので要注意!!←うそなんだって


1・外見で言うとどんな人が好き?
強そうじゃない人。
 
2・財布はどんなの使ってる?
ポールスミス。

3・携帯はどんなの使ってる?
ドコモのSO905i。パカパカするやつ。

4・手帳は持ってる?
ずっと持ってたんですけどね。今は持ってないです。

5・バックはどんなの使ってる?
AndAのやつ。なんか茶色い。

6・バックの中身は?
タバコとケータイと財布は基本。あとは本とか。よくわかんないけどおもちゃとかも入ってます。

7・星に何を願う?
ざっくりでいいんで幸せになりたい。

8・怒っているときどうする?
ちょっと向こうに行く(本当はかまって欲しい)。

9・夏or冬どっちが好き?
冬ですね。うん。

10・最近いつ泣いた?
ちょっと思い出せない。けっこう涙もろいんですけどね。

11・ベッドの下には何がある?
ベッドない。

12・昨日何した?
自分で髪切って失敗した。

13・好きなことは?
面白いこと。楽なこと。

14・あなたの性格を一言で言うと?
雨男。

15・あなたの顔を動物に例えると?
鹿。

16・身長は何センチくらい?
170。いやマジですって。

17・自分の体で一番嫌いなところは?
色。

18・ファッションは何系を目指してる?
目指してる?目指してはないけど黒が好き。

19・カラオケで何を歌う?
けっこうなんでも。アニソンもビジュアル系も。

10・カラオケで異性に歌って欲しい曲は?
楽しそうに歌ってくれれば何でもいいです。

21・着メロは?
ヴァイブス。

22・あだ名は?
アナスイ。

23・彼氏・彼女にするなら美黒系・美白系どっち?
白ですね。いや、黒がダメというわけではなくて。え?誰にフォローしてんの?

24・何系の異性が好き?
わかりません。じゃあゆる系かな?ゆる系って何ですか?

25・身長は何センチの人が理想?
小さい子が好き。

26・何処で買い物してる?
原宿とか。

27・趣味は?
ブログほか。

28・特技は何?
食べ物で遊ぶ。偽善。

29・会いたいブロガーは?

あーこれはけっこういますね。誰かオフ会とか誘ってくれてもいいですよ?

30・今一番何がしたい?
バンド。誰か誘ってくれてもいいですよ?

31・男女の友情はあり?なし?
あり 。なし。

32・夢を持つ異性をどう思う。
いいんじゃないですか。うん。

33・何と言われて告白されたい?
何でも嬉しい。ただ「抱いてみそ」とか言われたら帰る。

34・プロポーズは何とされたい?
・・・なんか結婚したいね。

やばいな、俺気持ち悪いな。

35・なんとも思っていない異性から好きだと言われたら?
とりあえずは嬉しい。だから何ってわけでもない。

36・彼氏・彼女に好きと言える?
うん。たまになら。

37・家が遠い彼氏・彼女から『会いたい』と
  言われたら会いにいく?

時と場合による。

38・好きになるきっかけは?
自分にある程度の興味がある。


39・恋愛と結婚は別?
一緒とは思わないけど別であって欲しくはないです。

っていうか本当にこれでいいんですか?これ面白い?

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2008年9月14日 (日)

Trap of table

「・・・それ、美味しそうだよね」

「ん?そう?」

何気ない場所にある何気ない中華料理屋の何気ないテーブル。そして、何気ない僕ら。そんな僕らの前には、注文通りの品(写真よりは荒れているが)が並んでいた。僕のすする五目タン麺。彼のほお張る酢豚。

一見和やかなこの食卓。でも、そこには静かな駆け引きが確かに存在していた。

「それ、美味しそうだよね」

2度目。僕は2度もそう言った。・・・くそ。彼の食べる酢豚が、もうどうしようもなく、美味しそうに見えて仕方がないのだ。

「ん?そう?」

これも2度目だ。なるほどね、そうきますか。この流し方、彼は僕に酢豚をあげたくないのだろう。

しかし、酢豚。1度気になってしまった以上はもうダメだ。食べてみなくてはおさまらない。ちょっとでいい。一口、そう、一口でいい。どんな味がするのか、それだけわかれば僕は素直に感謝の1つも述べようさ。何なら「ギザ10にはものすごい価値がある」と、僕に100円で買わせたあの日の暴挙を許してやってもいい。

「ねぇ、1つだけ言っていい?」

「何?」

「酢豚くれ」

「・・・はは」

はは、だと?・・・こいつ僕の懇願を一笑に付しやがった。まぁ、な。確かにそうだ。彼の態度に多少なり水をぶっかけたい部分はあるが、何も犠牲を払わず酢豚を手に入れようなんて、確かに僕も甘いのだ。僕はちら、と自分の五目タン麺を見た。

「・・・なんだかわからない野菜3つでどう?」

「冗談は顔だけにしろよ」

・・・き、貴様。なぜ酢豚1つでそこまで言われればならぬ。たかが酢豚・・・でも、そう、されど酢豚なのだ。彼がイニシアティブを握っているのはまず揺るがないこの状況。ここは下手に出なければ、やられる。

「なんだかわからない野菜4つ・・・」

「数じゃなくて」

「このなんだかわからない黄色いのもつける」

「・・・お前、豚なめんなよ」

「・・・な!野菜だってすげぇんだぜ!栄養とか、あるんだぜ!」

「じゃあ大人しく野菜食ってりゃいいじゃん」

しっかりしろ、自分。論破されている場合じゃない。確かにこの何だかわからない野菜には、豚に見合う魅力がない。悲しくなるほどの歯ごたえしかない。じゃあ、麺?それも違う。そんな単純な問題ではないのだろう。酢豚が、遠い。あまりに。遠い。僕は今、何のカードを切ればいい?

「じゃあ、何ならいいの?」

「うずらの卵」

・・・コイツ、ナニヲイッテイル・・・?

僕は目の前に突きつけられた条件に、軽い眩暈すら覚えそうになった。

ふざけろ。バカも休み休み言えってものだ。うずらの卵だと?1個、たったの1個しかないんだぞ?この卵にどれだけの価値があるのかわかっているのか?はっきりいってうずらの卵が食べたいがばっかりに、五目タン麺を頼んだと言っても過言ではない。ショートケーキで言えばイチゴ、メージャーリーガーで言えばイチロー、手芸屋で言えばユザワヤだぞ?うずらの卵って、お前、そういうレベルだぞ?

「・・・それはあまりにも無茶だ」

「じゃあこの話はナシだな」

「く・・・!」

うずら>酢豚? うずら<酢豚? うずら=酢豚?

わかるはずもなかった。答えなんて、わかるはずも。なかった。

でも、僕はうずらを信じる。ずっと僕のそばにいてくれた、ずっと僕に食べられるのを待っててくれたうずらを信じる。酢豚に未練がないと言えば嘘になる。でも、うずら。かわいいうずら。僕はうずらの卵を食べる。そう決意したときだった。

「嘘だよ、これ食べていいよ」

そう言って酢豚を僕に差し出す彼。

え・・・?

いいの、かい?本当に?

彼はちいさく微笑み、また、小さく頷いた。

なんて、なんていいやつなんだろう。僕はさっきまでの自分を大いに恥じた。酢豚を食べさせてくれなかったというだけで、こいつを人間じゃないとすら思った。なんて愚かなのだろう。今こうして酢豚を差し出してくれた彼に対し、うずら1つで頑なになった僕は、なんて、ちっぽけなのだろう。

彼の酢豚は、はっきり言って美味しくなかった。でも、僕はなんだか幸せだった。ガチガチに凍りついた心が、春の優しい日差しのおかげで溶け出したような、きっとそんな感じ。

「これ食べてよ」

「え?いいの?」

「うん、なんかそんな気分」

僕は大事に大事に守ってきたうずらの卵を彼に差し出した。本当にそんな気分だった。そうしなければいけない気がしたし、そうしたい自分もいた。

うずらの卵を美味しそうにほお張る彼。酢豚がいくら頑張っても飲み込めない僕。

でも、幸せだったんだ。

彼がいて、僕がいた。少しだけ時間が流れた。

今ならば、はっきりとわかる。

僕は確実にハメられたのだ。

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