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2009年3月

2009年3月10日 (火)

発表

今まで聞いた中で、1番すごかった母親の寝言。

1位  ザラキ。

【目標15位以内キープ】

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2009年3月 2日 (月)

恩返し

『亀の恩返し』

そこを歩くはおじいさん。

ぷらりぷらりと歩いていると、一匹の亀がひっくりかえっているではありませんか。

バタバタと、手足を左右に振っています。

「おやおや可愛そうに。どれ、今元に戻してやるからな」

心優しいおじいさんは、亀を元に戻してあげました。

そして、その夜のこと。

トントントン。トントントン。

誰かがおじいさんの家の戸を叩いています。

「こんな時間に誰だろうね」

おばあさんが言いました。

おじいさんが戸を開けて見ると、なんとそこには綺麗な娘が立っていました。

「こいつは驚いた。こんな時間にどうしたんだい?」

おじいさんは言いました。

「夜分遅くに申し訳ございません。私は旅の者ですなのですが、少しばかり雪が強く、道に迷ってしまいました。もしよろしければ、今晩ここにとめていただけないでしょうか」

「ふうむ、それは大変だったでしょう。こんな家でよければ、いくらでも泊まっていってください」

娘はその言葉にたいそう喜び、おじいさんの家に泊まることになりました。

娘の名前は、おつうと言いました。

おじいさんもおばあさんも人がいい上、子供がおりませんでしたので、二人はおつうが実の子供であるかのように接しました。

次の日も、また次の日も雪は降りやまず、おつうはしばらくおじいさんの家にお世話になることになりました。

おつうは掃除、洗濯、何でも手伝いました。おじいさんもおばあさんも喜び、それはそれは幸せな日々は続きます。

しかし、おつうそれだけでは恩を返しきれないと思ったのでしょう。ある日こんなことを言い出しました。

「これから私は、おじいさんとおばあさんに恩返しをいたします。しかし、私が作業をしている間、この部屋を絶対に覗かないでください」

「ふむ。わかった。そう言うなら好きにしなさい」

おつうは昼も夜も、その部屋に閉じこもりっきりになりました。漏れる音は、真夜中まで聞こえてきます。そしておつうが部屋から出てきたのは、それから3日目のことでした。

「おじいさん、これを」

そう言っておつうは、手に持っていた布をおじいさんに渡しました。

「こ、これは・・・!」

おじいさんは驚きました。

「元々うちにあった布が、何かぬめぬめになっておる!」

そうです。おつうが渡した布は、元々おじいさんの家にあった布を何かぬめぬめにしたという、大層珍しいものでした。

「見てくれ、おばあさん!」

「まぁ、ぬめぬめですね!」

「あぁ、ぬめぬめだ!」

それからも、おつうが部屋にこもり、おじいさんの家にあった布をぬめぬめさせるという行動は続きました。

おじいさんは、段々と部屋の中の様子が気になってきました。

「このままではうちのばぁさんがぬめぬめの服をこしらえることになる・・・」

そしておじいさんは、おつうとの約束を破り、そっと部屋の中を覗いてしまったのです。

なんとそこには、おじいさんの家の布に自らの体をこすり付けている、一匹の亀がいました。そうです、あのときおじいさんが助けた亀です。

そして亀も、おじいさんが自分の姿を見てしまったことに気がつきました。

「おじいさん、覗いてしまいましたね」

亀は寂しそうに言いました。

「おじいさん、おばあさん、大変お世話になりました。私はおじいさんに助けられた亀です。しかし、この姿を見られた以上、もうここにいるわけにはいきません。おじいさん、おばあさん本当にありがとう。このご恩は一生忘れません」

「そ、そんな!おつういかないでくれ!」

さようなら。そう言い残し、亀になったおつうはおじいさんの家を出て行きました。

「おつうー!」

おじいさんの叫びもむなしく、おつうが振り返ることはありません。

「おつうやー!」

おばあさんが、一緒になって叫んでも、それは同じでした。

「おつうー!」

「おつうやー!」

おつうはおじいさんの家から、一歩、また一歩と遠ざかっていきます。

そしてそのまま20分ほどが経ちました。

「おつう・・・」

「おつうや・・・」

おつうはおじいさんの家から、一歩、また一歩と遠ざかっていきます。

そしてそのまま15分ほどが経ちました。

「・・・おつう、すまなかった。行くなら行ってくれ・・・」

「・・・もう声が・・・でも何かいまさら引くに引けないし・・・」

おつうはおじいさんの家から、一歩、また一歩と遠ざかっていきます。

そしてそのまま15分ほどが経ちました。

「・・・空気読めって」

「・・・なんでそんな歩くの遅いの」

おつうはおじいさんの家から、一歩、また一歩と遠ざかっていきました。

おしまい。

『ハトの恩返し』

そこを歩くはおじいさん。

ぷらりぷらりと歩いていると、一羽の鶴が罠にかかっているではありませんか。

「おやおや可愛そうに。どれ、今助けてやるからな」

そして、その夜のこと。

トントントン。トントントン。

おじいさんが戸を開けて見ると、なんとそこには綺麗な娘が立っていました。

「こいつは驚いた。こんな時間にどうしたんだい?」

「夜分遅くに申し訳ございません。私は旅の者ですなのですが、少しばかり雪が強く、道に迷ってしまいました。もしよろしければ、今晩ここにとめていただけないでしょうか」

娘の名前は、おつうと言いました。

おじいさんもおばあさんも人がいい上、子供がおりませんでしたので、二人はおつうが実の子供であるかのように接しました。

おつうは、ある日こんなことを言い出しました。

「これから私は、おじいさんとおばあさんに恩返しをいたします。しかし、私が作業をしている間、この部屋を絶対に覗かないでください」

「ふむ。わかった。そう言うなら好きにしなさい」

その夜、おじいさんはいきなり部屋の戸を思いっきり開け放ちました。

なんとそこには、一羽の鶴の姿がありました。そうです、あのとき助けた鶴です。

「な、なんで!?ちょっと早くない!?」

おつうは驚きました。まだ、何もできてない・・・。そう思いました。

実はおじいさん、若干ボケが進行していたのです。

しかし、おつうもこうなった以上は締めなければいけません。

「おじいさん、おばあさん、大変お世話になりました。私はおじいさんに助けられた鶴です」

「誰?」

「ほ、ほら、今日のお昼ごろわたしが罠にかかってて!わたしはあの時助けてもらった鶴です」

「じゃあわたしもあの時助けてもらった鶴です」

「・・・し、しかし、この姿を見られた以上、もうここにいるわけにはいきません。おじいさん、おばあさん本当にありがとう。このご恩は一生忘れません」

「はい」

さようなら。そう言い残し、鶴になったおつうはおじいさんの家を出て行きました。

「・・・で、あの子は結局誰だったんですか?」

おばあさんは聞きました。

おじいさんは答えました。

「さぁ・・・。確か、ハト・・・じゃったかな・・・」

おしまい。

【目標15位以内キープ】

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