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2009年5月

2009年5月 8日 (金)

親友を怒らせる方法

ここでみなさまに、僕と幼稚園の頃から仲がいい、マー君の怒らせ方を紹介します。実証済みなので効果は間違いありません。ごめんね、マー君。

親友を怒らせる方法

①自転車を借りる

僕が小学生の頃は、自転車の鍵というのは今のように立派なものではありませんでした。当時の鍵というのは、なんかチェーンの鍵でボタンが8個ほどついており、その中から正しい4個を押せば開錠するというチャチなもの。そして僕は、当然のようにマー君の鍵の正しい4個を知っていました。マー君がいつも自転車を置いている場所も知っていたし、どれがマー君の自転車なのかも知っていました。そうすると、まぁ、乗りますよね。4個押して、鍵開けて。僕が小学生の頃は、自転車に関する法律というのは今のように立派なものではありませんでした(注:詳しい方に聞いてみたところそんなことはないようです)。まぁ何の悪意もなく、勝手に借りては乗り回していたのです。もちろん乗ったあとには返しておいたんですけれど。

マー君も僕が勝手に自分の自転車を乗り回していることは知っていました。何度か注意もされたんですけど、僕、自転車を借りる度にカゴにお礼代わりにお菓子を入れといたんですよ。まぁ小学生ですからね、家にあったものとか、駄菓子屋で買ったものとか、そういう安いお菓子です。でも、おそらくそれがまんざらでもなかったんでしょう。そこまでキツく言われることもなく、僕らの関係はうまくいっていたんです。

しかし、ある日事件は起こりました。いつも通り学校に行くとなにやらマー君が怒っていたのです。怒られることといえば、自転車のことぐらいないし、僕はすぐにその関係のことだと思いました。でも、まぁ自転車を借りるのはいつものことだし。「どうしたの?」。僕は、マー君にそう聞いたんです。するとマー君は、怒りを押し殺したように、こう言ったのです。

昨日僕の自転車に知らないスーツのおじさんが座ってて、バナナ食べてた

その話に、僕は覚えがありました。いつものお礼代わりにお菓子に目ぼしいものがなく、その日僕はカゴにバナナを入れておいたのです。そしたらマー君の言うとおり、スーツのおじさんが自転車に住み着いてしまったと。

いや、何がまずかったって僕、その話聞いて腹抱えて笑っちゃったんですよ。だって、知らないおじさんがバナナ食べてたって。あは、あはは、あははははははっはっ。今思い出してもおかしいぐらいです。

まぁ、そしたらマー君が怒りました・・・。お前のせいだって。

あははっはあはははは。おじさんがバナナァー。

ごめんね、マー君。

②自転車のサドルを借りる

それ以降、僕がマー君の自転車を借りることはなくなりました。そんな事件もあったし、何より僕が自分の自転車を手に入れたんですよ。でもね、なんだか寂しくって。いや、今まで当たり前のことのようにやっていたこと(犯罪ですが)が、急にライフワークから消え去るって、ちょっと違和感あるじゃないですか。自分の自転車があるものの、マー君の自転車が気になる。でも、借りるわけにはいかない。そろそろ皆様もお気づきになるころかとは思うのですが、僕、その頃ちょっと頭がどうかしてたのかもしれません。

それでね、ちょっと話が飛ぶんですけど、なんかの拍子に僕ちょっとトンカチが必要になったことがあって。いや、本当に飛んで申し訳ないですね。でもね、そうなんです。工作かなにかしてたのかな、とにかくトンカチが必要になりました。でも困ったことに、見つからないです。トンカチがうちじゅう探しても見つからなかったんです。しょうがないから、他のもので代用してはみたんですけど、もうどうにもしっくりこなくって。なにかピッタリなものはないかなぁ、って考えてたんですけど、そこで思いついたのが自転車のサドルだったんですね。こりゃいいや、なんて。

でも自分の自転車のサドルじゃだめなんですよ。いかんせん柔らかい。兄のお古だったせいもあるんでしょうか、もうサドルが柔々になってしまっていたんです。どうしよう。そうなるとあれですよね、頭に浮かぶのはマー君の自転車のことばかり。これまでの経験から、マー君の自転車のサドルが固いことを僕は知っていたんです。そうと決まれば自分の自転車にまたがり、マー君の自転車までダッシュ。いつもの場所で僕を待っていてくれたその自転車のサドルは、予想通り固い固い!僕は喜び勇んでサドルを引っこ抜き、うちに持って帰りました。まぁね、結果から言うと使わなかったんです。いや、罪悪感とかではなくて、僕がそうこうしているうちに、なんとうちから親が本物のトンカチを見つけてくれたんですね。そう、サドルを使うこともなく、事態は収束したんです。

次の日事件は起こりました。いつも通り学校に行くとなにやらマー君が怒っていたのです。怒られることといえば、自転車のサドルのことぐらいないし、僕はす ぐにその関係のことだと思いました。「どうしたの?」。僕は、マー君にそう聞いたんです。するとマー君 は、怒りを押し殺したように、こう言ったのです。

刺さった

マー君もおっちょこちょいなところがありますからね、どうやらサドルがないのに気づかず自転車にまたがってしまったようなのです。

いや、何がまずかったって僕、その話聞いて腹抱えて笑っちゃったんですよ。だって、刺さったって。あはは、あはっははは、あははっははははははは。今思い出してもおかしいぐらいです。気づけよ!!!あははは!

それにしてもなんで僕がサドルをとったってわかったのかなぁって。サドルもちゃんとわからないように郵便受けに刺しといたはずなんです。そこで後々聞いてたら「そんなことするのはお前しかいない」って。仲がよすぎるのも困ったものですね。ごめんね、マー君。

③花の蜜を薦め続ける

これは幼稚園の頃の話です。僕らが通っていた幼稚園に、花が咲いていたんですよ。なんていう花なのかな、すいません、僕ちょっとそうゆうのに疎いんで詳しくはわからないんですけど、ピンクと赤の中間のような花が咲いていたんですね。それでね、これは声を大にして言いたいんですけど、この花の蜜がうまいのなんの!何の気なしに吸ってみたんですけどね、それこそ本当に蜜の味がしたんです。そのころといえば僕、ポケットに砂とか入れて持って帰っていたような、じゃっかん弱めの子供でしたから、それはもう夢中になって吸っては吸って。毎日そんなことをしてました。それでね、この事実をどうしても仲のよかったマー君に教えたくなったんです。場を荒らされたくなかったんでみんなには秘密にしてたんですけど、どうしてもマー君にだけは知って欲しかった。でね、僕はしつこく薦め続けたんですよ。だってどうしても知って欲しかったから。

「今日何して遊ぼっか?」「んー花の蜜美味しいよ」

「昨日あのアニメ見た?」「んー見てないけど花の蜜美味しいよ」

何を言われてもそんな調子だったんです。そしたらついにマー君が怒りまして。「しつこい。僕は花の蜜なんて吸わない」。悲しかったですよ。そりゃちょっと悲しかったんですけどね、でもこれ以上薦めたらいけないんだって、僕もわかったんです。しつこかったなって。マー君はそんなことしないんだって。それ以来僕は、一切蜜の話をすることをやめました。

でもね、僕知ってるんです。その後マー君、一人でこっそり花の蜜を吸っていたんですよ。僕は壁の影からそれを見ちゃったんです。でも、言いませんでした。それは僕だけの秘密です。これ以上言ったらしつこいし、みんなの前では、マー君はそんなことをしないんです。

でもね、まさかね。「花の蜜吸い男」(本題ひらがな)、という僕の作品が地元の絵のコンクールでなぜか金賞を受賞してしまい、みんなが行くお祭りに貼り出されるとはね・・・。

ごめんね、マー君。

④塩をかける

高校ぐらいになるとね、あ、僕とマー君は中学から別の学校に行ってたんですけど、それでも相変わらず仲はよくて。で、高校ぐらいになると、学校帰りに遊べなくなった分、週末になるとよくうちに泊まりに来てたんです。でね、飽きもせずゲームやったりしょうもない話をよくしていました。でもマー君は、一回寝ると中々起きないんです。そしてすぐ寝る。だから僕はよく一人で退屈になってしまうことがよくあったんです。

暇だなー。そう思ってね、なんとなく寝ているマー君に塩をかけてみたんですよ。

別になんのアクションも起こさないんですけどね、なんかしらないけどこれが妙に楽しくって。ほら、いたずらって何だかワクワクするじゃないですか。僕はもう夢中になって、寝ているマー君に塩をかけ続けました。そうですね、我に返ったときにはすでに、半瓶ぐらいいってたかな。やべぇやり過ぎた、と思ったときには、時すでに遅し、でした。

で、しばらくしてマー君が急にムクっと起きて、「ちょっとトイレ借りるー」。僕は「う、うん」なんて返事するのがやっとでした。そしたらね、トイレにむかったマー君から叫びが聞こえてきたんです。

俺しょっぺ!!!

いや、何がまずかったって僕、それ聞いて腹抱えて笑っちゃったんですよ。だって、俺しょっぺって。あはは、あはっははは、あははっははははははは。あははははははははっははっはっはははははは。あはっははははっはははははは。

ごめんね、マー君。

そんなこんなで長い付き合いになる僕ら。そんなマー君も今や立派なニートです。今度ご飯でも奢ってあげないといけませんね。

ごめんねマー君。よろしくねマー君。

【目標15位以内キープ。応援よろしくお願いします。】

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2009年5月 4日 (月)

サンデーマンデー

それはそう、まるで死神の鎌のように。

ゆっくりと、でも確実に振り下ろされいる。そして僕はまだ、それに気づけないでいる。

カンカンカンカン!

けたたましい音が鳴り響く。もちろんその音は僕の耳にも入り、僕は少し迷った後、歩みを止めた。そうゆう時間帯なのか、周りには誰もいなかった。特別でもないその行動。ごく当たり前のその行動。夕飯何食べようかなぁ。そんなのんきなことを考えていた。そのときまでは。

それはそう、まるで死神の鎌のように。

ゆっくりと、でも確実に振り下ろされていた。そして僕はまだ、それに気づけないでいた。

カンカンカンカン。

そして、僕の頭に、踏み切りのバーが直撃した

ガンッ!イッテキマ~ッス!

ひどく、鈍い衝撃が僕を襲った。そのときの感触を一言で言うならば、「埋まるかと思った」といったところか。愚鈍そうに見えて、優しそうな顔をして、やつは本気を出すと意外とすごい。あの衝撃は、僕の人生の中でもそうそう体験したことがあるものではなかった。

確かに僕は、行くんだか行かないんだか、という中途半端な位置に立っていた。この場合非があるのは、間違いなく僕であろう。その恨みは行き場もない。あの棒に当たった人がどれだけいるのかは知らないが、もし当たったことがある人がいれば、それだけ仲良くなれるぐらいの衝撃だった。

痛い。痛いというか、もうダメかもしれない。倒れそうだ。

「ねぇ、なんか映画借りてこようと思うんだけど、最近なんか面白いのある?」

そのとき、ふとなぜか、ババァの顔が頭をよぎった。おいおい、まさかこれが走馬灯ってやつか?・・・マジかよ。

「そうねぇ。崖の上のポニョなんてどう?」

「え?放尿?」

「ポニョだよ!ジブリに怒られるぞ!」

い、嫌だ!こんな最後は嫌だ!僕だって、僕にだってもっと楽しい思い出とかいろいろあったんだ!信じてくれ!女の子に優しくしてもらったこととかあるんだ!

いや、そうじゃない。今は過去を振り返っている場合じゃない。この場所から避難しなければ、本当に最後になってしまう。動かなければ。

今の僕は衝撃に抑え込まれ、その場で四つんばいになってうずくまっている。

立ちあがれない。足に来ている。そして何より、立ち上がったそのときに再び頭を棒にぶつけでもしたら、僕は完全に終わってしまうだろう。

j時間が、ない。とにかくここから脱出せねば。

僕はハイハイの姿勢で後ろずさる。これしか手段は考えられない。バックオーライ。シャカシャカ進む。進め、進め。生きるんだ。進め進め、乗り越えるんだ。

必死である。周りから見れば、かなり奇怪であったに違いない。ハイハイのバックで進むいい大人。しかし、この状況で冷静になれというほうが無理な話だ。生きるか死ぬかの間際だぞ。周りなんて、きにしている余裕はない。

そしてそのまま、僕は踏み切りの向かいの本屋へと入っていった

「いらっしゃいっ・・・ませ・・・」

そこにきてようやく我に返った僕。どちらかといえば、このときのほうが死を間近に感じたのが正直なところだ。何事もなかったように立ち上がり、近くにあった雑誌を買って外に出た。あのときの店員の顔は一生忘れることはないだろう。

嘘であってほしい。ネタであって欲しい。何度もそう思った。

しかし、生まれて初めて買ったサンデーが、いつもいつでも僕を現実に引き戻し、そして奈落のそこに突き落とすのだ。

僕は、切ない。

【目標15位以内キープ。どんどんいきます。】

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